音楽

MIDIは消えて良かったと思ってる。

かつてネットではMIDI音楽というのがあった。実はオレもすっかり忘れていて、昨今のニコニコ系権利問題の流れで思い出したのだ。権利団体の圧力で、あっという間に(ほんとにあっという間だった)消えた。 MIDI音楽というものがオレは大嫌いだった。個人的意…

プロの評価は凹む…

なんとなくボーっとヘッドライン見てたらこんな記事が目に留まる。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071002-00000023-dal-ent なんか知らないけど沢尻*1大人気じゃんとか思いつつ、ふと本文中の「第1回デジタルショートアワード」の文字に気付く。 そう…

人は音楽にストーリーを求めるのか

昨日、あるライブバーのオーナーさんと音楽について語った。 普通の人が音楽を聴く場合、やはりきっかけとして、楽曲やアーティスト本人のバックボーンとか、生まれた背景とか、時代のこととか、そういう付加情報がなければ、なかなか受け入れられにくいよね…

みっくみっくな歌メロに見た夢

http://d.hatena.ne.jp/mrcms/20070923/1190560680 の続きです。個人的見解だと断っておく。 歌メロを書いた人が(たとえ鼻歌でも)著作者として印税をもらうのだ、というところまで話した。 そして、誰かが音楽について何か述べる時、歌詞、サウンド、アレ…

歌メロを書いたやつがいちばん偉い

前々からちょっとずつ触れてる話題なんだけど(こことか)、日本では「作曲しました」というと、それは「歌メロ」書いたということを意味し、たとえそれが鼻歌でも、著作者として登録され印税をもらうのだ。 それが、ロックとかヒップホップで、トラックを殆…

作品を汚す権利はそれを産んだ著作者にすらない

斑のあるエントリを無駄に連発しました。なんか我ながら良いこと書いたな、と思ったエントリって、見返すと照れくさくないですか? なので、印象薄めるためにさっさと過去ログに送ってしまえ、というのが本心だったりします。 関係ないですが、私4個もブログ…

あまりにも美しい音楽を聴くと死にたくなる

あまりにも美しく完璧な音楽を聴くと死にたい気分になる。実際これは友人と言っていたのだ。美しい音楽を聴いた時に、死にたくなるような音楽だねぇ…。そうだねぇ…。と。 なぜこのような感情になるのだろう、と最近考える。たぶんそれは、もはやオレらに残さ…

テクノでドーパミン

これ読んでたらふと思い出したことがあったので書いておく。 なぜドーパミンが出ない所で仕事を探すんだろ? - アンカテ オレは元々ドラマーだったのだが、もちろんドラムというパート自体は好きだったのだが、汗かくことが嫌いで、あと楽器がたくさんあって…

ダイナミックレンジとしての花火

http://d.hatena.ne.jp/mrcms/20070831/1188576134 これの続き。 そんな専門的なこと書かれてもわからねえよ、って人のために、身近に実に良い例がある。 それは 花火の音 だ。 夏にはいろんな花火大会があるよね。オレも時々見に行くけど、その中でもいちば…

すっげえ良い音で録ると楽器数が少なくて済む

話題はどんどん進むな。本当に書きたいことがどんどん先送りだ罠。 ちょうど昨日あるアーティストと話したことだったのでタイムリ。 オレら既に打ち込み音で安易に(個人的には認めたくないが対比の為そう書く)レコーディングしてるけどね、サンプリング音…

プロなら金取れ

ここのブクマコメントで書いたがなんだか書ききれなかったので。 はてなブックマーク - 「夢ポータビリティ制度」の先の悪夢 | Parsleyの「添え物は添え物らしく」 底辺が底上げされて優れたものがどんどん産まれ、それらがネット上で無償提供されるのは素…

底辺の底上げで焦る私たち。

ということで、これの続き的エントリ。 過去ログでたくさん言ったことだけど、市井の人々がチラ裏であれ詳細オタク的研究成果であれ、ウェブなんかで発信できるというのは、その分野の底上げのためにはとても良いことだと思っていて、つまり、のほほんとその…

じゃあ結局チラ裏文と鼻歌書いたやつがいちばん偉いのか?って話。

前に http://d.hatena.ne.jp/mrcms/20070424/1177429138 というエントリでもちょっと書いたが、流通やら入れ物やら立派に作ったから、さあ品物お願いします、って言われても、こっちとら、そう簡単にはできねえよ、とブツブツ思いつつも、これは仕事だし、プ…

肉体に支配される脳

増田*1だったかどこだったか忘れたけど、思ったまま何にも囚われず、本能の赴くまま行動に起こせる人が羨ましいというエントリーが最近あったよね。 実はオレもそう思ってずっと生きて来たので、それ読んで驚いたんだよな。結構そういう人は多いんだろう。特…

辛い時は去って

オレはジョンレノンのファンが嫌いである。しかし、かく言う自分もレノンのファンである。そうすると、自分を除くレノンファンが嫌いである、ということになってしまいそうだが、実際は、そんな自分を含め嫌いである、と。まぁいささか詭弁和歌山っぽくなる…

ハードル破壊〜走りながら考えるということ

何かの演奏ごとを経験した人なら判るはずだが、一番訓練になり、身に付くのは、「本番を経験する」ということだ。 間違えても中途半端でも良い。ざけんなと客に座布団投げられても良い。ともかく「やること」。これこそが重要なことなのだ。 オナニーを何十…

匿名な音楽を創る

匿名実名論というのが、未だに飽きもせず続いてるわけだけども、オレの自論は、過去散々書いたように(最近このフレーズ好きだな。つまりループしてるってことか?)、重要なのはその内容であって、誰が言ったかということではない、というものである*1。 さ…

自分の存在の証が欲しいのです。

前回の飯島さんのエントリに関してもうひとつ書いておく。http://www.marimusic.com/archives/000472.html (飯島さんの元記事が消えたので参考のためこちらをどうぞ) ここで興味深いのは、達郎氏と製作したと言われるデモの存在だ。 オレも、それほど多く…

「悪気はない」ことの罪深さ

最近よく知人と話すのだが、「悪気はない」という行為が、いちばん罪深く、ややこしく、困るよな、と。良かれと思ってやった、とか。 まだ悪意があったりするほうが、怒れるし抗議できるし叩きやすいし、敵にしやすい。 「偉大なる天然」ということにも近い…

コンテンツを産む機械

様々なメディア関係の人々と会合続きの日々。 最近はようつべだ、データ販売だ、でIT関連業者のメディア参入も多い。彼らは実に上手くポータルみたいな物を創るし、綺麗にサイトもまとめる。まあいうなれば、綺麗な陳列棚をたくさん並べた超最新型コンビニみ…

音楽のメディアリテラシー

個人的にいつも感じてることだが、音楽に関する意見、主張、評、というものは、残酷なほど、その人のメディアリテラシーを暴露してしまうと思う。その他の部門、例えばマスコミ、政治、ITなどにかかわることでは優れた能力を持っている人でも、こと音楽とな…

惚れた弱み

12時間の企画制作会議からフラフラで戻ったら目の覚めるような素敵なエントリ。 2007-04-03 昨今話題のこの話ですが、今までの当ブログネタに絡めてひとつだけ言いたい。 何しろ一旦「好き」になってもらえればいくらでも消費してくれるし、タダ同然で労働力…

「音の一字一句」ってなによ?

どういうことか抽象的過ぎて判らない人も居ると思うので、メモ兼ねて自分なりに書いておこうかなと。 たとえば。 ドレミという音の流れがあるとするわな。 ピアノの鍵盤だと隣どうし並んでるだけだから弾くのも簡単だ。 しかしこれが歌だとそうもいかんのだ…

誰でも当事者になりうる。つい忘れがちだけど

音楽配信メモ 生方則孝氏の住友生命のサウンドロゴ裁判和解報告記事と著作権保護期間延長問題について先日のスミセイ関連でこちらの素晴らしい記事を紹介したい。 この記事を読んで思い出したのが、自分がかつて書いたこれらの過去ログである。 サイトの書籍…

作曲家にとって音の一字一句は命である。

住友生命サウンドロゴ裁判: uBuLOG2:バトルライフinフランス 和解してたのですね。本当に良かった。当初はウォッチングしていたのだが、裏ブログを辞めてから経過を追わなくなってしまっていた。しかし、時間はかかるだろうが、必ず認めてもらえるはず、と…

色付けなしのメディアこそ理想

先日面白いことがあったので書いておこう。昨年の暮れにある本が出版された。ある洋楽トップグループのレコーディング秘話について詳細に書かれた本だ。オレも仕事柄この本を読んだ。とてつもなく分厚い本だったが寝食昼夜忘れて没頭し読破した。読後の感慨…

音楽と同一性保持。