告発のゆくえ 2


さて、なんでこんなになるまで放っておいたの?バカなの?というご意見もあるかと思う。しかし、オレとしては900キロも離れた土地に移住してきて、まさか半年で会社つぶされるとは思ってないから、その準備をまったくしてなかったということがある。

引っ越しはやったことある人なら判るけど、大変なエネルギーを使う。ましてや。うちの場合はスタジオだから。やっとこさ荷造りして越してきて、荷をほどいて、レコーディングのセッティング1からやり直して、音の流れ質感色合いなど何百回も確認して、ようやく自分用にできあがったシステムを、わずか半年で崩されるというのは、これは地獄の拷問だ。身体的にも精神的にも、そして経済的にも、とてもじゃないがそんな体力は残ってなかった。

前にも書いたがその家は社宅だ。そのまま居続けるためには、いわば人質となり、否応なしに奴らの言うことを聴かねばならなかったのだ。相手はそれを十分承知した上で、いろんな条件を突きつけてきた。本当に卑劣だ。そうしてその陰ではオレから確実に金を回収出来るよう、いろいろ画策してたんだろう。鬼畜。


よくオレは冗談で、恨みは100倍返しする男、と自称している。しかし、よく考えるとそれは、1個1個をその場では解決しないで(出来ない場合に)、累積していった結果として100になる、と言うことなのであって、不当に恨みを晴らすわけではない。相手にとっては、突然100来るもんだから、それはびっくりするだろうし、なんだこいつは!となるだろうが、こっちとしてはそこまで貯められてしまったということなのだ。とかく、ジャイアンというものはそういうものだ*1


裁判は先日第2回口頭弁論が終わった。裁判官の話では次回で結審とする、ということらしい。詐欺破産で登記簿上から自分を抹消し「関係ねえ」と逃げていた主犯ジャイアンが、遂に証人として呼ばれた。いよいよ直接対決が実現するのだ。裁判全体の流れを詳しく知ってる人は、これは奇跡だ、と言った。オレは、主犯ジャイアンを法廷に引っ張り出した唯一の人間だそうだ。


ここで気を緩めてはいけないな。今までのはリハ。本番はこれからだ。

*1:相手がどう感じているか全く気づかない