ダイナミックレンジとしての花火


http://d.hatena.ne.jp/mrcms/20070831/1188576134
これの続き。


そんな専門的なこと書かれてもわからねえよ、って人のために、身近に実に良い例がある。


それは 花火の音 だ。


夏にはいろんな花火大会があるよね。オレも時々見に行くけど、その中でもいちばん好きなシーンってのがある。


何発も「パーンパーン、パパンパーン」とか上がるじゃん。周りのオーディエンスが「おーすげえ」とか口々に言ってる。


そんでね。ここぞと言う時に、でかいのが一発上がって、ドーーンって言うじゃん。

その時、オーディエンスが一体になって「おーーー」って感嘆の声を上げる。これが大好きなんだよ。


あの時、確かに、その場にいる花火大会オーディエンスは、ほぼ全員が「どーん」という心地よい響きに感動したはずなのだ。


あの音をさ、その魅力をまったく失わずにレコーディングできたらどうなると思う?


もしくはライブ会場でバスドラの音が、あれそっくりな音を出したらどうなるか。

やっぱりそのとき、聴いたオーディエンスは「おーーーーー」ってなると思うのよ。




昔友人と、工事現場の音ってどれくらいダイナミックレンジあるんだろうな、すっげえデジタルのレコーダと超高性能マイクロフォンで録音してみたいよな、って言って盛り上がったことがある。


今のオレだったら、あの花火の「ドーーーーン」をあの魅力をまったく失うことなくレコーディングして再生してオーディエンスに同じ感慨を与えたい、って言うだろうな。


それこそが音一発の説得力だし、ひいては楽器音とかすべてのレコーディングに繋がるのだ、と。分かってもらえるだろうか。




追記。
そういえばさ、花火大会にもオレら金払ってないよね。ほとんどの場合。そんでスポンサーさんの名前呼ばれたり。これもパトロンって言えばパトロンなのでは?