あまりにも美しい音楽を聴くと死にたくなる

あまりにも美しく完璧な音楽を聴くと死にたい気分になる。実際これは友人と言っていたのだ。美しい音楽を聴いた時に、死にたくなるような音楽だねぇ…。そうだねぇ…。と。 なぜこのような感情になるのだろう、と最近考える。たぶんそれは、もはやオレらに残さ…

テクノでドーパミン

これ読んでたらふと思い出したことがあったので書いておく。 なぜドーパミンが出ない所で仕事を探すんだろ? - アンカテ オレは元々ドラマーだったのだが、もちろんドラムというパート自体は好きだったのだが、汗かくことが嫌いで、あと楽器がたくさんあって…

ダイナミックレンジとしての花火

http://d.hatena.ne.jp/mrcms/20070831/1188576134 これの続き。 そんな専門的なこと書かれてもわからねえよ、って人のために、身近に実に良い例がある。 それは 花火の音 だ。 夏にはいろんな花火大会があるよね。オレも時々見に行くけど、その中でもいちば…

すっげえ良い音で録ると楽器数が少なくて済む

話題はどんどん進むな。本当に書きたいことがどんどん先送りだ罠。 ちょうど昨日あるアーティストと話したことだったのでタイムリ。 オレら既に打ち込み音で安易に(個人的には認めたくないが対比の為そう書く)レコーディングしてるけどね、サンプリング音…

プロなら金取れ

ここのブクマコメントで書いたがなんだか書ききれなかったので。 はてなブックマーク - 「夢ポータビリティ制度」の先の悪夢 | Parsleyの「添え物は添え物らしく」 底辺が底上げされて優れたものがどんどん産まれ、それらがネット上で無償提供されるのは素…

底辺の底上げで焦る私たち。

ということで、これの続き的エントリ。 過去ログでたくさん言ったことだけど、市井の人々がチラ裏であれ詳細オタク的研究成果であれ、ウェブなんかで発信できるというのは、その分野の底上げのためにはとても良いことだと思っていて、つまり、のほほんとその…

じゃあ結局チラ裏文と鼻歌書いたやつがいちばん偉いのか?って話。

前に http://d.hatena.ne.jp/mrcms/20070424/1177429138 というエントリでもちょっと書いたが、流通やら入れ物やら立派に作ったから、さあ品物お願いします、って言われても、こっちとら、そう簡単にはできねえよ、とブツブツ思いつつも、これは仕事だし、プ…

肉体に支配される脳

増田*1だったかどこだったか忘れたけど、思ったまま何にも囚われず、本能の赴くまま行動に起こせる人が羨ましいというエントリーが最近あったよね。 実はオレもそう思ってずっと生きて来たので、それ読んで驚いたんだよな。結構そういう人は多いんだろう。特…

辛い時は去って

オレはジョンレノンのファンが嫌いである。しかし、かく言う自分もレノンのファンである。そうすると、自分を除くレノンファンが嫌いである、ということになってしまいそうだが、実際は、そんな自分を含め嫌いである、と。まぁいささか詭弁和歌山っぽくなる…

元弱者だった人は弱者の気持ちを理解しない。

理解できない、じゃ無くて、理解しない、んだと思うな。 オレも弱者だと思って昔生きてきたし、泣き言も言ってたが、ふとしたことで努力のコツをつかみ、一時的にでも強者の美味しさを味わってしまってからと言うもの、弱者など怠け者だ、という偏見を持つよ…

ハードル破壊〜走りながら考えるということ

何かの演奏ごとを経験した人なら判るはずだが、一番訓練になり、身に付くのは、「本番を経験する」ということだ。 間違えても中途半端でも良い。ざけんなと客に座布団投げられても良い。ともかく「やること」。これこそが重要なことなのだ。 オナニーを何十…

粗食も目標があってこそだ

貧窮状態だったとき、胚芽米を炊き、それにふりかけをかけて食う、という食生活を半年ばかり送ったことがある。もちろんそれでは倒れてしまうから、時々はトマトや納豆など食ったが、週のうち半分は「ふりかけ定食」だった気がする。本当に「米とふりかけ」…

匿名な音楽を創る

匿名実名論というのが、未だに飽きもせず続いてるわけだけども、オレの自論は、過去散々書いたように(最近このフレーズ好きだな。つまりループしてるってことか?)、重要なのはその内容であって、誰が言ったかということではない、というものである*1。 さ…

ありのままの自分を受け入れられると努力しなくなる

オレの父は家庭内では理不尽な絶対的権威を振りかざしており、子供の頃からオレは全否定され続けてきた。両親の間で争いは絶えず、オレはどちらかの味方になることを常に強要された。そんなことから、ありのままの自分を全肯定されて受け入れられたい、と常…

自分の存在の証が欲しいのです。

前回の飯島さんのエントリに関してもうひとつ書いておく。http://www.marimusic.com/archives/000472.html (飯島さんの元記事が消えたので参考のためこちらをどうぞ) ここで興味深いのは、達郎氏と製作したと言われるデモの存在だ。 オレも、それほど多く…

「悪気はない」ことの罪深さ

最近よく知人と話すのだが、「悪気はない」という行為が、いちばん罪深く、ややこしく、困るよな、と。良かれと思ってやった、とか。 まだ悪意があったりするほうが、怒れるし抗議できるし叩きやすいし、敵にしやすい。 「偉大なる天然」ということにも近い…

地方雑感。

ああ6月か。 はてな市民になるくらいまでは書かないとな。特に意味はないけども。 仕事の関係で地方にお邪魔することが多くなった。深く掘り下げたわけでなく、あくまで第一印象であるが、感じたこと、そこで話題に出たことなどをちょっと書いてみることにし…

コンテンツを産む機械

様々なメディア関係の人々と会合続きの日々。 最近はようつべだ、データ販売だ、でIT関連業者のメディア参入も多い。彼らは実に上手くポータルみたいな物を創るし、綺麗にサイトもまとめる。まあいうなれば、綺麗な陳列棚をたくさん並べた超最新型コンビニみ…

音楽のメディアリテラシー

個人的にいつも感じてることだが、音楽に関する意見、主張、評、というものは、残酷なほど、その人のメディアリテラシーを暴露してしまうと思う。その他の部門、例えばマスコミ、政治、ITなどにかかわることでは優れた能力を持っている人でも、こと音楽とな…

遠まわしな自分語り

直感を信じる 自分を信じる 好きを貫く 人を褒める 人の粗探ししてる暇があったら自分で何かやる というわけで梅田氏ネタでもうひとつ書いてみたい。 前回はレノン様のありがたき啓示でオレが自分の道を歩き始めたところまで書いた。別に連載ではありません…

ポジティヴ用心棒

直感を信じろ、自分を信じろ、好きを貫け、人を褒めろ、人の粗探ししてる暇があったら自分で何かやれ。 - My Life Between Silicon Valley and Japan そんな最近のポジティヴ談義でひとつ感じることがあるのでメモ。 堀江氏の話題の時に少し触れたが、オレの…

タモリ的

オレの知人が今さらながらタモリ的世界に興味が沸いたというのでちょっと考えてみてみた。 深夜放送とか限られたメディアから一気にメジャー展開したのは「テレビファソラシド」だったと思うのだけど*1、その時期までのタモリって、判る人だけ判ればよい、判…

惚れた弱み

12時間の企画制作会議からフラフラで戻ったら目の覚めるような素敵なエントリ。 2007-04-03 昨今話題のこの話ですが、今までの当ブログネタに絡めてひとつだけ言いたい。 何しろ一旦「好き」になってもらえればいくらでも消費してくれるし、タダ同然で労働力…

「音の一字一句」ってなによ?

どういうことか抽象的過ぎて判らない人も居ると思うので、メモ兼ねて自分なりに書いておこうかなと。 たとえば。 ドレミという音の流れがあるとするわな。 ピアノの鍵盤だと隣どうし並んでるだけだから弾くのも簡単だ。 しかしこれが歌だとそうもいかんのだ…

誰でも当事者になりうる。つい忘れがちだけど

音楽配信メモ 生方則孝氏の住友生命のサウンドロゴ裁判和解報告記事と著作権保護期間延長問題について先日のスミセイ関連でこちらの素晴らしい記事を紹介したい。 この記事を読んで思い出したのが、自分がかつて書いたこれらの過去ログである。 サイトの書籍…

作曲家にとって音の一字一句は命である。

住友生命サウンドロゴ裁判: uBuLOG2:バトルライフinフランス 和解してたのですね。本当に良かった。当初はウォッチングしていたのだが、裏ブログを辞めてから経過を追わなくなってしまっていた。しかし、時間はかかるだろうが、必ず認めてもらえるはず、と…

色付けなしのメディアこそ理想

先日面白いことがあったので書いておこう。昨年の暮れにある本が出版された。ある洋楽トップグループのレコーディング秘話について詳細に書かれた本だ。オレも仕事柄この本を読んだ。とてつもなく分厚い本だったが寝食昼夜忘れて没頭し読破した。読後の感慨…

音楽と同一性保持。