最近の自粛の方向性。


放送禁止用語も、やっと最近は、前提付き*1ながら緩やかになってきた昨今。まあ放送禁止、と言ってもほとんどの場合法で規制されてるわけでなく、ただの自粛だ、ってことはみんな知ってると思うが。


で、最近の傾向は実際の事件に絡んで、というものが多いです。
面倒なので痛ニューからですが。

痛いニュース(ノ∀`) : アニメ「School Days」 京都の父殺害事件で最終回の放送見送る…女子高生の暴力シーンを考慮 - ライブドアブログ
痛いニュース(ノ∀`) : 「ひぐらしのなく頃に解」 放送中止のお知らせ - ライブドアブログ


それでこれ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071011-00000008-maiall-ent
http://kojika-anime.at.webry.info/200710/article_2.html


最後のブログの文を読んでちょっと思ったことがあったので書いておく。


オレもCDなど出してるわけだがね*2、最初のうちは、リリースが決定しても、実際にリリース当日になりブツがショップに並んだのを確認するまでは、全然安心できなかった。というのは、ほんとに些細なことでリリース延期とか中止になってしまうことも多いからだ。もちろん、リリースされる、という前提で一生懸命創らなければならないし、もしかしたら出ないかも、なんて思ってたら何も出来ないけど、リリース日決定から実際のリリースまでは、日々祈るような気持ちだったのを覚えている。


中止または延期になる事情とは、例えば、戦争、大事件、大自然災害、止ん事無いお方の健康事情とか、本当にいろいろある*3。そしてそのほとんどの場合、その原因のほうには文句は言えないのだ。だから、オレらは自粛決定してしまった会社やメディア側になんとかお願いするしかない。


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ほんとにこんな感じよw


これがね。また延期だったらいい。しかし中止になってしまった場合はシャレにならない。というのは、例えば音楽だとすると、制作費はレコード会社側(事務所とか出版社とかも)が出している場合も多くて、そうすると原盤権という、そのレコーディングした物*4の所有権みたいなものはレコード会社側が持つことになるわけでさ。そうすると彼らがウンと言わない限り、もう一生出せない。彼らが動かない限り、流通には一切乗らない。それに対してアーティスト側は、断りなしにはまったく何も出来ない。レコーディングにかかった費用全部出すので原版権ください、と言っても、そう簡単なものではない*5


そういう事情で宙に浮いてしまった音源は山のようにあるだろうね。だったらみんな、自分でお金出してインディーズでもなんでも出しゃあいいじゃないか、ネットリリースだけでもすりゃあ良いじゃないか、って思うでしょう。確かに、音楽は一部その流れになってきてるけど。


…TVの場合はどうなる?それをニコニコでやる?紙芝居やさんみたいに全国回るか*6


物販の運送トラックが全部ストで止まったら、コンビニから商品が消えてしまうように、メディアが全部止まったら、ほぼ全ての作品は公開できないわけです。そうなると、原始的な「手売り」っていう方式が一番確実で良い方法なんだよね。草の根作戦ですよ。


みんながそうしたら地上波とかどうなるんだろうなあ。


そういう時代が来れば良いなあ。

*1:過去の芸術作品等はお断り文つきで放送

*2:本人がどういう気持ちで創っているか、って言うのはもちろんだけど、演奏者やシンガーももちろんだけど、プラス、ジャケット等製作の方々、あちこちでタイアップやら露出やらの調整する方々から、雑用のバイトまで、いろんな人が関わってるわけですが。

*3:全て実際にあったこと。戦争って言うのは湾岸戦争

*4:ほんとに「物」ね。テープとか。

*5:膨大な金額ですし契約の問題もあるし。

*6:小田和正氏は自作2本目の映画でそれをやった。