そんな通例あるかよっ!…あったかもスマソorz


http://blog.crypton.co.jp/mp/2007/12/post_61.html
http://blog.crypton.co.jp/mp/2007/12/2_3.html
ドワンゴとクリプトンの「会社の品格」が見えてきているわけだが - たけいの日記


あまりの酷さに、上記エントリの各ブクマコメで「そんな通例ねえよっ!!」と切れまくったわけです。


その後落ち着いて考えてみると。あったかもしれません。はい。すいません。


あのですね。思い返すと確かにやり取りの時間軸の順番としては「許諾vs使用」が入れ替わってることもあったです。でもですね、みなさんとってもしっかりしてらしてですね。そんなことを微塵にも感じさせないんですよ。こちらもですね。呈示された条件やら逐一確認してちゃんと理解して返事してますし、疑問点は質問しますし、もし万が一まずいことでもやろうものなら大問題…ではないにしても小問題くらいにはなる業界ですし、すごく信頼度が高かったんですよね。はい。自分は恵まれておりました。そうこうするうちに自分自身もですね。少しずつ大人になり、舐められないような年代になりましてね、こんな人は怖くて騙せないでしょう、みたいな人になってしまったので今も大丈夫なんですね。多分ね。はは…。


それにしてもですね。上記のうちのどれかのブクマでありましたが、「この屯田兵やろう!」ってのは、飲んでたコカコーラゼロを吹きましたです。かつて彼の地に居たことのある身と致しましては、本当にそうです。しっかりしろボケが、です*1。マジ屯田兵トホホです。秋アジ*2の取引で倭人に騙されたネイティヴ蝦夷ィアンとまったく変わっていないじゃないすか、と。ぞぞぞと寒気が致します。


ミクたんがみんなの人生を変えてしまいました。

それでもミクたんは健気に歌うのですね。

まるで星新一のボッコちゃんみたいですね。




追記。

続きのエントリをひとつにまとめました。


今回オレがクリプトン某に対して同情できないのは、あの会社のブログの、このセリフに尽きる。

まず弊社自身がJASRAC登録を行うということは「あり得ない」です。権力に迎合する姿勢は弊社のポリシーに合いませんし、そんなことをすればどんな混乱が待っているか良く理解しています。


いったいどこの中二病なのよ?うちの家族全員に笑われています、だよマジで。


自分もそうだったから判るが、業界との絡み始めの頃、自分が舐められてはいけない、とか、素人と思われたくない、とかいう無意味なプライドが先にたち、例えば契約書内の不明な点とか、口頭での説明で判りにくい部分とかも、「それはどういう意味でしょうか?」と素直に訊けないことは多々あったね。その頃お世話になったマネージャーさんにその辺いろいろ教わったわけだが、ともかく相手も別に悪人ではなく、ただの交渉相手だからね。疑問点は率直に聞けば良いし、普通に契約進めればいいだけ。プライドが邪魔をしたのかわからないけど、それが出来なかったのはただの怠慢ですね。冷たいようだけど*3


確かに感じ悪いやつもいる。インディーズ業界で「こんな企画がありますので、これこれこんな感じでアレンジよろ」と言われてアレンジして待ってたら音沙汰なし、とかあったし、曲提供したのにクレジットなし、とか知人の愚痴としてはよく聞いた。


幸いなことに自分はそういう被害にあまり遭わなかったけど、それはオレ自身の小うるさい性格もあるとは思うが、もうひとつは自分の作品に自信を持っていたからなんだよな。何がなんでも「お願いします!使ってください」という態度ではなかったから。「使わないの?別に構わないですよ」的なスタンスだったので。何事も「必死だな」という態度が見透かされると舐められるってことだろうね。インディーズミュージシャンでそんな被害によく遭うって人は、自分の作品レベルがどうか、その辺もまず見つめなおしたほうが、将来のためにも良いと思う。


まぁ話はそれましたが、ともかくこんなに爆発的なことになるのは予想してなかったんだろうけど、声優さん、初音ミク名義とかその辺ひっくるめて、扱いどうするか決めてなかったんでしょうね。


もちろん騙すほうが悪い(ドワンゴが騙したのだとしたら)。しかし、電車男から始まって一連のネットログ出版、のまねこ事件で、こいつら一派はネットチーマー企業*4だってわかってんじゃん。口がうまいのだって当たり前。どうせ若造だしと思って舐めてかかったのかもしれないけど、賢い人なら、いちばん本腰を入れて交渉しなければならなかった相手だと気付いた筈だよ。前回、倭人との鮭の取引の話書いたけど、ほんとにそんな印象だよネこれ。


オレはありがたいことにそんなトラブルにはあまり遭遇せず過ごしている。それはオレの曲が一攫千金とは程遠いということももちろんありつつ、今までの経験で身に付いた嗅覚で、アヤシイものを除外してるからっていうのもある気がしてる。着うた配信もジャスラック登録も代行業者はいくらでもあるし、その辺の人に「ミクの歌ですけど配信いかがでしょう」なんて持ちかければ喜んでやってくれた気がするんだけどね。

ただ「夢物語」的には、ニコニコで人気爆発→メジャーへ、みたいなニコニコ信者万歳巨悪ざまみろ展開のほうが面白いのは判るけど、今までの態度みてたらそんな会社じゃねえよって判ってんじゃん。それに違法動画満載と言ってもいいような悪質サイトだったってことも忘れちゃいけないよ?ある意味ほとんど盗品みたいなもんなんだよ?


オレもいろいろ経験つんだから今こう言えるのだろうと思うけど、まあね、人を信用しすぎるなってことだ。


まとめサイト
トップページ - 職人さんの権利関係まとめwiki[旧・みくみく登録問題まとめ] - アットウィキ

ドワンゴコメント。
http://blog.nicovideo.jp/niconews/2007/12/000744.html




さらに追記。
とりあえず手打ちですかね。
http://blog.nicovideo.jp/niconews/2007/12/000756.html
http://blog.crypton.co.jp/mp/2007/12/post_63.html

音楽著作権の処理に関しては、現在のシステム・ルールがネット時代に即応できて いない不十分な部分が存在するという認識で一致し

これは一理ありますけどね。
なんか。


結局、安易な道ってのはこうなる運命なんだろうね…。


クリエイターは搾取され続けるのさ。

*1:エールです

*2:

*3:恐らく忙しかったんだろうけど、だったら先延ばしすりゃいいじゃん。今じゃないと時期を逸するって思ったから焦ったんでしょ?って思う。

*4:世代的にその辺じゃね?